トイレ使用後に消臭スプレーを使用した際、誤ってスプレー缶やスプレーキャップ(フタ)をトイレ便器に落として流してしまうトラブルがあります。
トイレの水を流したタイミングで落としてしまうと、そのまま流れてしまい、トイレ便器がつまるようです。
このページでは、スプレーキャップを流したときの対処法と、修理についてくわしく説明しています。
スプレー缶のキャップをトイレに流したときの対処法
この記事を読んでいる方の中には、トイレにスプレー缶やキャップを流した直後という方もいるでしょう。そんなみなさまに、まずお伝えしなければならない重要なことがあります。
それは、ラバーカップを使って作業をしないことです。
トイレにスプレー缶のキャップがつまった状態でラバーカップを使用すると、トイレつまりの状況が悪化する危険性があります。
【ラバーカップとは】
このセクションで、「ラバーカップ」と当たり前のように書きましたが、念のためにラバーカップについて解説いたします。
上の画像のような、棒状のパーツの先端にゴム製のお椀がついている道具がラバーカップです。人によっては、スッポン、ガッポン、ズッポンなどと呼び方が異なるかと思いますが、このページではラバーカップに統一いたします。
こちらは昔から「トイレつまりに効果的な道具」として一般的に認知されていますが、残念ながら万能ではありません。
スプレー缶のフタをはじめとした固形物をトイレにつまらせたときにラバーカップを使うと、スプレー缶のフタがさらに奥に移動するなど、つまりの状況が悪化するのです。くれぐれもラバーカップを使用しないようご注意ください。(トイレットペーパーや排泄物によるつまりには効果的です)
この記事を読む前にラバーカップを使ってしまったという読者さまもいると思います。最善をつくしますのでまずはお気軽にお問合せください。
ラバーカップは使わないことをおすすめすることを記載しましたが、ではどうしたらいいの? と思う読者の方も多いでしょう。なにかご家庭で対処をしたい気持ちはよくわかります!
しかし、結論から先に申し上げると、スプレー缶のフタがトイレにつまった場合、ご家庭ではできる対処法はないのです。できれば、なにもしない状態で当社にお電話ください。
むやみに作業をするとトイレつまりの状況が悪化することが多いので、可能であればつまり後にトイレを使用していない状態で業者を呼んでいただけると助かります。
二世帯住宅などでトイレが2つある場合は、スプレー缶がつまっていないトイレを使用するなど対応していただくことをおすすめします。トイレが1か所のみで、他に利用できるトイレが家にない場合は、どこかでトイレを借りることをご検討ください。
スーパー、コンビニエンスストア、薬局、公共施設などでトイレが借りられることがあります。必要に応じて、声掛けをしてから利用しましょう。簡易トイレ、災害トイレの利用もおすすめです。スーパーやホームセンターの防災コーナーや国道沿いのコンビニで売られていることがあるので、探してみてください。
トイレにつまったスプレーキャップの取り出し費用(料金)
スプレーキャップを取り出す費用は、申し訳ありませんが、〇〇円です! と断言できません。
つまりの状況によって修理作業は異なり、かんたんに直る場合とそうでない場合があるからです。
多くの場合は、トイレ便器を床面から取り外して作業をする必要があり、この場合は最低でも税別18,000円は必要だとお考えください。
当社は必ず、事前に修理費用の見積もりをお客さまに提示しております。お客さまの許可を得ずに勝手に修理作業をして、あとから高額な費用を請求することはありません。ご安心ください。
明朗会計を心がけておりますが、費用について疑問点がありましたら、なんなりとご相談ください。
消臭スプレーキャップの取り出し事例
さて、ここからは当社が実際に行った修理事例をご紹介します。
飲食店さまから「トイレに消臭スプレーを流してしまい、それ以降頻繁にトイレがつまるようになったので修理に来てほしい」と連絡がありました。
飲食店内のトイレが頻繁につまるようであれば、営業にも支障が出るでしょう。すぐに現場に急行しました。
現場に到着すると、飲食店の店長をされている方が対応してくださり、くわしい事情をお聞きしました。
こちらの飲食店には、お客さまでも気軽に使えるよう、トイレ個室内に消臭スプレーを設置していたそうです。この数日前に利用客のひとりが誤ってトイレ便器にスプレーキャップを流してしまったと、申告があったとのこと。
その後、店長をされている方がトイレの様子を見ていたところ、頻繁にトイレがつまることがわかり、対処法に悩んだそうです。
「トイレ スプレーキャップ つまった」と検索し、つまりの対処法を調べようとしたところ、「ラバーカップの使用はおすすめしない」と書いてある当社のブログを見つけてくださったのです。このままトイレが使いにくくなると不便が生じるため、当社に電話をかけてくれました。ありがとうございます。
最初にトイレの点検をしました。たしかにつまりがあり、状況としてはトイレ便器の奥の方にスプレー缶キャップがつまっている状況です。修理費用の見積もりを店長の方にご案内し、さらに具体的な修理方法もお伝えしました。
すぐにお申込みをしてくださったので、修理作業を始めます。
今回はトイレ便器を床面から取り外した上で、修理作業をしています。スプレーキャップはぎっちりと挟まりこむようなかたちでしたが、無事に取り出すことに成功です。
上の画像は、消臭スプレーキャップを取り出したあとに撮影した画像です。
トイレを元に戻したあと、水を流してつまりがないか確認してみます。水の流れはスムーズで、特につまりはありませんでした。店長の方はこれを見てとても安心された様子でした。しかし、どうしても飲食店の個室トイレなので、なにかしらトラブルは今後も発生するかもしれない…と。飲酒された方が利用することもあるため、トラブルが生じることもあるのでしょう。
今後またなにかがあれば、修理依頼をしたい、とおっしゃっていただけました。
スプレー缶のキャップ以外にも置き型の芳香剤をトイレ便器に流してしまうこともあり得ます。このような固形物によるトイレつまりの修理に対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
【関連ページ】
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対応地域
【東日本の対応地域一覧】
【西日本の対応地域一覧】