トイレで水が流れるのは、常時タンクの中に水を貯めていて、レバーを回転させる事で便器内に水を流し込むという仕組みになっているからなのですが、この記事を読んでいる方でトイレのレバーを回して水を流した後に、タンクが満水になるまで時間がかかるという方は、ダイヤフラムという部品が劣化しているかもしれません。
TOTOのタンク式トイレをご使用中で設置から10年から18年くらいという方は、これからご紹介する内容をぜひ参考にして頂いて、「タンクに水がたまらない」「タンクが満水になるまでに時間がかかる」というような、今抱えているモヤモヤを解消させましょう!
トイレタンク満水までに時間がかかるときは?
長年トイレを使用していると、様々な部品が劣化してくるのですが、使用しているメーカーや使用方法などによって劣化する箇所も異なってきます。TOTOのタンク式トイレでレバーを回して水を流した後に、タンクに水がたまりにくいというケースでは、いくつかの原因が考えられるのですが、トイレタンクの陶器フタを持ち上げて外して、その中にある半透明の中蓋も取り外したら、中央付近にある円盤のような浮き球の棒を軽く突いてみてください。
根本からシューと音がしませんか?
この音がする症状がある場合には、給水部品のダイヤフラムが故障している可能性があります。
ダイヤフラムが故障している場合には、この部品の交換で解消する事ができます。ご自身で交換をされる場合にはダイヤフラムの品番を調べておきます。
トイレタンクの型番はお分かりになりますでしょうか?
タンクの品番によって内部の形状が異なってきますので、タンクの右上に書いているSから始まる品番を確認してから(品番シールが貼付してある事が多いです)TOTOに電話をして、適合するダイアフラムの品番を教えてもらうのがいいでしょう。
ダイヤフラムの品番がわかったら、次はダイヤフラムの交換をしていきます。
ダイヤフラムの交換の手順
1.止水栓を閉めてタンクの水を流す
ダイヤフラムの修理をする前に、水が吹き出したりする事もありますので、止水栓を閉めておきます。
2.タンクの蓋をあけボールタップカバーを外す
ボールタップカバーがついているタイプでは、透明のカバーを取り外します。
※ボールタップカバーがついているタイプとついていないタイプがあります。
3.浮き玉レバーを外す
浮き玉レバーの根元をつまんで浮き玉レバーを外します。
4.ナットを外す
ナットを手で左に回して外します。
5.ダイヤフラムを外す
ダイヤフラムを取り外します。
6.ダイヤフラムを交換する
新しいダイヤフラムを取り付けます。黒いゴム部分が外れてしまった場合には、小穴とクリーニングピンを合せてセットして下さい。
7.先ほど外したナット、浮き玉、ボールタップカバーを元に戻す
ナットを手で右に回して締め付け、浮き玉レバーの根元をつまんで浮き玉レバーを取り付けます。ボールタップカバーがついていた場合は元に戻します。
※ナットは外すときは左に回し、閉めるときは右に回す。
8.カバーとタンクを元に戻す
カバーとタンクの蓋を元に戻します。
9.止水栓を開けて調整する
止水栓を開いて、タンクに給水をしたら水が止まった事を確認します。
まとめ
今回は、「TOTOタンク式トイレをご使用中で、設置から10年〜18年くらいの方」におけるトイレタンクに水がたまりにくい場合の、ダイヤフラムの交換方法についてご紹介しました。
ダイヤフラム以外の部品の劣化や別の原因が隠れているケースもありますが、シューっという音がする時はダイヤグラムが劣化している可能性がありますので、交換すれば解消されます。部品交換のみで正常に動作する可能性があるのでお早めに交換をしておきしましょう。
ダイヤフラムの交換自体は難しい作業ではないのですが、交換していたら水が噴き出してしまい、リビングの床まで水が流れてしまったり、ネジを回す時に力が入ってしまい樹脂製の部品が破損してしまったなどのトラブルもよく起こっています。
部品が複数劣化していたり、部品を取り外したけれども元に戻せなくなってしまったりと、慣れない水回りの作業に四苦八苦される方もいらっしゃるようです。
そんなお悩みやご相談をお聞きしてきましたので、当社でも修理対応を承っております。ご自身で交換するのは難しいという方は、修理のお申し込みなどご相談ください。
当社では無料相談に対応していますので、どうぞお気軽にお問合せください。
「水漏れ修理とトイレ救急社」では、もしもの時に、キッチンや水回りなどからの水漏れや天井や壁などからの水漏れなど、無料でご相談いただけます。フリーダイヤルでのご相談も可能です。