新型コロナウィルスが猛威を振るい、連日のように国内新規感染者数が過去最高を更新する状況ですが、コロナ禍だからといってトイレが詰まらないというわけではありません。感染者数の状況にかかわらず、トイレはつまります。
人との接触機会を減らしたい時期に、トイレ修理業者を呼びたくないとお考えになる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、トイレがつまってしまえばトイレを使用することはできないため、修理をしなければいけません。
可能な限り安心して依頼ができる安全な業者をお探しの方や、自分で直したい方に向けて、業者選びの方法と修理道具の使い方をご紹介しています。
最後にトイレ掃除方法についても解説していますので、ぜひご参照ください。
トイレつまり業者は感染の危険性が高いかも?
家のなかには、風呂場、トイレ、キッチン、洗面所、寝室、リビング、玄関などといった場所がありますが、現在のところトイレは新型コロナウイルスに感染しやすい場所だと考えられています。
参照:経済産業研究所
上記リンク記事内の見出しでも「トイレ周辺で新型コロナウイルスが多数検出」と書かれているのです…。
また2021年2月に3000人以上を乗せたダイヤモンドプリンセス号内で、新型コロナウイルスの集団感染が発覚したことは記憶に新しいかと思います。この感染者が使用したトイレ周辺では新型コロナウイルスが多数検出されていて、当時テレビニュースなど多くのメディアで取り上げられたほどです。
わたしたち業者は毎日のようにトイレつまりや水漏れの修理活動をしているトイレ修理業者です。
件数としては一日にだいたいスタッフ1人あたり3件から6件ほど。仕事としてお客さまのご自宅のトイレに足を踏み入れ、1件あたり数十分から数時間ほどの修理作業を行っております。
わたしたちはもちろんですが、トイレ修理業界全体も感染対策に力を入れております。これは自分たちが感染しないためであり、大切なお客さまに感染させないためでもあります。
具体的な感染症対策として次のことを行っております。
- マスクの着用
- 手指の消毒
- 作業箇所のアルコール除菌
- トイレに窓があれば窓を開けての作業
- 毎日の検温
お客さま宅の修理訪問をすると、多少なりとも会話をすることがございます。
主にトイレのトラブルの原因のご説明や修理費用のお見積りをお伝えするのですが、この際に可能であればお客さまにもマスクの着用をお願いいたします。お互いに安心して気持ちよく修理ができたら、と考えております。
感染リスクを減らすには
新型コロナウイルスが多いとされるトイレ室内のうち、最もウイルスが多いと言われているのが床面です。我々は修理のために、トイレの床に手足をつけて作業をします。膝を付けて作業をして、その動作により新型コロナウイルスが空中に舞っている可能性も否定できません。
マスク着用や手甲指の消毒をしていても、トイレ室内に浮遊するウイルスに感染する可能性がある職業なのです。
コロナウィルスの感染リスクを減らしてトイレを修理するためには次の2つの方法があります。
【1つめ:新型コロナウイルスのワクチン接種が完了している作業員に修理依頼をする】
新型コロナウイルスのワクチン接種が開始されています。2回の接種が完了している作業員であれば、感染リスクが低いと言えます。
(※ワクチン接種で完全に新型コロナウイルスを予防できるわけではありません)
感染の可能性が低い作業員が対応することで、リスクを減らすことができる可能性が高くなります。
さまざまな理由からワクチンを接種しない、またはできない方もいらっしゃることも事実ですが、
ご家族やご自身の健康や生命にかかわる可能性もあることですので、感染が気になる方は、業者に事前に相談をして接種済みの作業員に対応してもらうことをおすすめします。
【2つめ:自分でトイレの修理をする】
人との接触で感染することがある新型コロナウイルス。作業員に接することなく自分でトイレ修理をすることは、感染しない・感染させない手段の1つです。
トイレつまりは主に2種類あり、1つめが一般の方でも修理ができるタイプのトイレつまり、2つめが専門業者でないと修理できないつまりです。
実はわたしたちが日々修理依頼があるトイレつまり案件の半数は、一般の方でも道具さえあれば修理ができてしまうのです。
トイレつまりが一般家庭でも簡単に対応できるものか、業者に依頼しないと直せないものかは、判断がつきませんよね。
とりあえず一度自分たちで修理をしてみて、ダメだったら業者を呼ぶ、というスタンスでよいかと思います。
業者の選び方
【ワクチン接種について聞いてみる】
なかなか聞きにくいことではありますが、感染が気になる方は電話での修理相談の際に、ワクチン接種が済んでいるのか聞いてみることも安心へつながるかと思います。
【感染症対策をしている業者】
ホームページ内に新型コロナウイルスに対する対策を掲載している業者もあります。
感染に不安がある方は、対策をきちんと掲げている業者を選ぶとよいでしょう。
冒頭でも書いたとおり、トイレ修理業者はどうしても感染しやすい環境下で働くため、対策に力を入れています。
当社も例外ではなく、しっかりと対策をしておりますので、安心してご依頼ください。
ローポンプ作業
さて、安全に修理をする方法として自分で直すことを挙げました。
家の1階と2階にトイレがあるなどで、修理までに2~3日ほど待てるお客さまには、業務用ローポンプを購入して自分でトイレつまりの修理作業をするのがおすすめです。
ローポンプとは次の画像のような道具です。
参考:ローポンプスーパープラス
こちらのローポンプスーパープラスは威力が強く、トイレつまりの修理に向いています。プロも愛用のするほどです。
インターネットで販売されているので、探してみてください。だいたい値段は12,000円から19,000円です。
長いシリンダーで吸い上げが強力で、ハンドルを押すことで最大40キロの水圧をかけることができます。
【使い方】
1.汚れ防止の意味でトイレ室内の養生をする
作業の前にトイレ室内の養生をしてください。水が飛び散りやすいので、床面や壁にビニールシートや新聞紙を敷くことをおすすめします。ペットのおしっこシーツも向いているので自宅にある方は使ってみてください。
2.トイレの止水をする
トイレの止水をしてください。トイレには止水栓があり、これをまわすことで水が止まります。止水をしないと水が漏れる可能性があるので、この作業は忘れないようにご注意ください。
マイナスドライバーを使用してまわすタイプがありますが、こちらはマイナスドライバーがなくても硬貨での代用が可能です。100円玉などをご用意して対応してください。止水栓をしめたら、本当に水が止まったかどうか洗浄レバーをまわして確認してください。
どうしても止水栓が固くて回せない場合は無理をせずに水道元栓をしめましょう。(無理矢理まわすと壊れる可能性があります)
下の画像のようなフタがご自宅敷地内にあるはずですので、あけて水道元栓をしめてください。
青いフタは簡単に手で開けることができるのでお試しください。水道メーターの隣に水道元栓があるので、しめましょう。
マンション・アパートなどの集合住宅の場合は、地面ではなく玄関扉左右どちらかにある金属製扉内に水道元栓があります。地面で見つけられない場合は玄関扉左右にある扉内をご確認ください。しめ方は地面にあるタイプと同様です。
3.トイレタンクの水を抜く
トイレタンク内部の水を空にしてください。灯油ポンプを使用すると楽に抜けます。
4.ローポンプのハンドルレバーを押す
黒いハンドルがあるので利き手を使ってハンドルを奥へ押し込みます。反対側の手で、持ち手部分を持ってください。先端のゴム(アダプタ)は必ず長いほうを付けて作業を行ってください。長いアダプタはトイレつまり修理に向いているパーツです。
5.トイレ便器排水口にローポンプをセットする
トイレ便器排水口にローポンプの先端を入れてください。
セットしたらハンドルの押し引き作業をします。10分ほど作業をしても効果がなければ業者を呼ぶことをおすすめします。
【ローポンプはどんなトイレつまりに対応できるのか】
ローポンプは次のようなトイレつまりに向いています。
・大量のトイレットペーパーをまとめて流したことによるトイレつまり
・生理用品を流したことによるトイレつまり
・便によるトイレつまり
反対にローポンプは、トイレの異物つまりには不向きです。
たとえば、携帯電話、検尿カップ、ボールペン、会員カードなどによるつまりが挙げられます。
異物つまりの場合は当社をはじめとした専門業者を呼ぶことをおすすめします。
その他、トイレ排水管でのつまりの場合はお気軽に当社にご相談ください。
コロナ禍におけるトイレの掃除と除菌方法
ここからはコロナ禍におけるトイレの掃除と除菌方法をご紹介します。
【マスク着用】
トイレ掃除をする際は、マスクの着用をおすすめします。
菌やウイルスを吸い込む可能性があるのはもちろんですが、消毒スプレーなど薬剤を吸い込んでしまうこともあるため、なるべくマスクをつけて掃除をしてください。
【直接手で触れる場所の除菌消毒】
手で直接触れる場所の除菌消毒は必ず行ってください。
・ドアノブ(トイレの内側、外側両方)
・洗浄レバー
・便座のフタ
・ウォシュレット操作ボタン
・照明のスイッチ
・トイレットペーパーホルダー
照明のスイッチは忘れやすいため、しっかりと除菌消毒をしてください。
【トイレ便器とトイレタンク】
トイレ便器、トイレタンクも除菌・消毒が必要です。
まず便座の表面はもちろんのこと、裏側もしっかりと除菌をしましょう。トイレ便器と便座のすき間など細かな部分も掃除をします。デコボコした部分や細かな隙間には、汚れがたまりやすく、菌やウイルスの温床になるのでご注意ください。
トイレ便器は内側だけでなく外側も掃除をしてください。
あまりブラシでゴシゴシとすると菌やウイルスが飛び散りますので、ご注意ください。便器の尿石は酸性洗剤で落とすことができます。クエン酸は酸性が弱く、あまり落とすことができないので、専用のトイレ薬剤をご使用をおすすめします。
ウォシュレットがある場合は、ノズルと、トイレ便器とのすき間も掃除をしてください。ウォシュレットは取り外しが可能です。取り外すと掃除がしやすくなります。
参考:TOTO「ウォシュレットのはずし方」
タンクに手洗い管がある場合は、手洗い管もしっかりと掃除をしましょう。水アカが付きやすいのでこすり落とします。
【トイレ専用スリッパの設置】
トイレ専用スリッパがある場合は、スリッパを洗ってください。洗えないスリッパの場合はこまめに交換をしましょう。スリッパの裏側を掃除するだけでも違いがあります。
トイレ専用スリッパをはかない状態でトイレ室内に入ると、どうしても足の裏に菌やウイルスが付着します。そのままリビングや寝室に移動をすれば、トイレ以外にも菌やウイルスを広めることになるのです。
コロナ禍ではトイレ専用スリッパを設置することをおすすめします。
【トイレのマット】
トイレ便器まわりにマットを敷いている方もいらっしゃるかと思います。こちらのマットもこまめに交換するのがおすすめです。
【男性も便座に座って用を足す】
男性の場合は立った状態で用を足す方もいらっしゃるかと思いますが、立った状態ではトイレ便器周囲の床面に尿が飛び散りやすいのです。座った状態で尿の飛び散りが完全になくなるわけではありませんが、立った状態と座った状態を比較すれば断然に座った状態のほうが尿の飛び散りが抑えられます。
【除菌スプレーの使い方】
除菌スプレーは床や壁などに直接シュッシュと吹きかけたくなるかと思いますが、これも菌やウイルスをまき散らす原因となります。なるべく雑巾やお掃除シートに吹きかけて掃除をしてください。
また目線よりも高い位置に除菌スプレーを使用するのはおすすめしません。目に入る危険性があるからです。
高い場所を除菌したい場合も雑巾やお掃除シートに吹きかけるようにしましょう。
【トイレ床・壁】
トイレ床と壁もしっかりと掃除しましょう。
床は雑巾よりも使い捨てお掃除シートがおすすめです。
掃除をすることで菌やウイルスが付着しますので、なるべく使い捨てできるものを使うと家庭内での菌やウイルスの増殖を抑えることができるでしょう。
床や壁を掃除をする際は、往復ではなく一方通行で行うことで飛び散りを防ぎます。角や隅もきちんと掃除してください。
床掃除はトイレ掃除のなかでも一番最後に行いましょう。トイレ便器の掃除などをしていると、床に汚れが飛び散ることがあるため、最後に掃除をしたほうがよいのです。
対応地域
【東日本の対応地域一覧】
【西日本の対応地域一覧】