台所シンクに水が溜まった経験がある方は多いですよね。築年数が浅いお宅の場合は、残飯が排水口やパイプなどに流れてしまいそれが原因でつまることがあります。
建築してから10年以上が経過した建物の場合であれば、油が冷えてかたまったラードによってつまる傾向にあります。
このように築年数によってつまりの原因が違うこともあるのです。
このページでは、台所シンクに水が溜まって流れていかないご家庭向けに次のことを解説しています。
・自宅でできる台所シンクに水がたまる排水詰まりの修理
・ラバーカップの使い方
・真空ポンプの使い方
・ワイヤー工具の使い方
・油のかたまりが原因による排水詰まり
・モノを落としたときの排水詰まり
(導入文)築浅の建物の場合は残飯が流れてつまっていることが多い。10年以上が経過した建物の場合は油の固まったラードつまりが多い。 20数年以上の建物はラードつまりと、付着物のかたまりが詰まっていることが多い。
ご家庭でできるシンクに水が溜まる排水つまりの修理方法
キッチンのシンクで詰まりがあると、みなさんはどうされますか。
すぐに業者を呼ぶ! という方は少ないかもしれませんね。(業者としては呼んでいただきたいこともありますが…^^;)
まずは自分でなんとかできないか、ご家庭で対応できないか、考える方がほとんどでしょう。
家で修理ができれば、業者を呼んだときと比べて修理代が安くなる可能性が高いので、できればおうちで何とかしたいですよね。
しかし、シンクに水がたまるようなつまりはどう対処したらよいのでしょうか。ここでは、ご家庭でできる修理方法をまとめていきます。
ラバーカップや真空ポンプで直す方法
キッチン排水詰まりの対処法として、ラバーカップや真空ポンプの使用が挙げられますので、ここではその使い方をご紹介します。
ラバーカップ、真空ポンプ、どちらを使う場合も、必ず最初にトラップ椀を外してください。
排水口のフタを開けると、トラップ椀と呼ばれるパーツがあります。下の画像のようなお椀型のフタですので、こちらを外してから作業をはじめましょう。
【ラバーカップを使う】
ラバーカップという道具をご存じでしょうか。知らない方のためにイラストを載せますので、ご覧ください。
ああ、アレね! と思う方が多いはず。人によっては、呼び名がさまざま。スッポン、ガッポン、ガポガポ…などなど呼び名はたくさんあるのです。これはトイレで使用するイメージが強いと思いますが、キッチンのつまりでも使用可能。
ご家庭にある場合は、ラバーカップを使って修理してみませんか。トイレで使うものをキッチンで使用するのは避けたいという方は、新品購入がおすすめ。ラバーカップはそんなに高いモノではありませんよ。だいたい500円から1500円ほどで購入可能です。
値段 | 500円から1500円 |
売っている場所 | 薬局・ドラックストア、ホームセンター、インターネット |
作業の前に、ビニールシート、新聞紙、ペットシーツなどをキッチンの床面に敷いて、養生してください。これは水がこぼれたときの対策です。
シンク内に水がたっぷりと溜まっている場合は、作業がしづらいですので、コップなどで汲みだして風呂場に流してください。少量であれば、風呂場排水口に流しても大きな問題にはなりません。
準備ができたら、ラバーカップを使い始めましょう。
1.ラバーカップのお椀内を真空にする
ラバーカップでの修理のポイントは「真空」です。シンクの内側にラバーカップのお椀部分を当てて、中の空気を抜いてください。限りなく真空に近くすることがポイントです。
真空になったら、スライドさせてキッチン排水口へお椀部分を持って行きましょう。この時、お椀部分を浮かせてしまうと、内部に空気が入ります。内部が真空のままになるようにスライドすることがコツ。
2.ラバーカップ作業
排水口までラバーカップを移動させてたら、ピストン作業を開始します。棒状の柄をもって作業をしてください。押すときも引くときも力を入れることが効果を出ますのでお試しください。この作業を10分ほど試してみて、効果がない場合は、別の方法にしましょう。
【真空ポンプを使う】
真空ポンプ、圧力ポンプと呼ばれる道具があり、こちらもつまり修理に長けたものです。ラバーカップよりも威力あるとされています。ご自宅にある場合は、使用してみましょう。
こちらは1つあるととても便利な道具で、トイレやキッチンのつまりで活躍しますので、持っておいても損はないかと思います。
値段 | 1500円から3000円 |
売っている場所 | ホームセンター、インターネット |
水が飛び散らないように、真空ポンプの場合も養生してから作業をしてください。
1.ハンドルを押しこむ
ほとんどの真空ポンプは、ハンドルがついています。このハンドルを押しこんだ状態で、作業を開始してください。
2.キッチン排水口にお椀を当てる
お椀部分をキッチン排水口に当てて、ハンドルの押し引き作業をしてください。徐々にハンドルが重くなってきたら、つまりが解消してきているサイン。いつまでも軽い場合は、真空ポンプでは修理ができません。だいたい10分ほどを目安にして、改善しなければ、諦めて別の方法、または業者を呼んでください。
【ワイヤー工具を使う】
ご自宅にワイヤー工具がある方は珍しいかもしれませんね。しかし、あればとても便利。キッチン排水口のつまりに役立ちますので、使ってみましょう。
値段 | 数千円から1万円前後 |
売っている場所 | ホームセンター、インターネット |
シンク内に水が溜まっている場合は、風呂場排水口に流してください。
ワイヤーを排水口に入れる
キッチン排水口にワイヤーを差し入れていきましょう。詰まり箇所に到達した感じがあれば、そこからワイヤーを回転させて詰まりを取り除いていきます。
作業の際は必ずワイヤー工具の説明書の内容に従ってください。
〇注意点
キッチンシンク下の排水ホースがジャバラホースの場合はワイヤー工具を入れことで破れる危険性がありますのでご注意ください。
油のかたまりが原因の排水つまり
ラード状の油のかたまりがキッチンのパイプの内部や排水管に付着することがあります。
油のかたまりがつまっている場合の特徴として次のものがあげられます。
- キッチン排水口がつまる1~2ヶ月前から水の流れが悪くなる
- 排水時に音が大きくなる(ゴゴゴ、ゴボゴボなど)
このような場合は、ワイヤー工具を使用してみてください。
それでも直らない場合は、業者を呼びましょう。
モノを落としたつまり
キッチン排水口の掃除をしていると、うっかりと箸やスプーンなどを流してしまうことがあります。実際に落としたことがなくても、ヒヤッとした方はいらっしゃるのではないでしょうか。
まず上から覗いて見て、箸やスプーンなど、モノがどこあたりにあるか、確認。、取り出せそうな場所にあれば、細いトングや火ばさみ(墨ばさみ)などを使用して取り出してみてください。
この場合は、ラバーカップや真空ポンプを使用すると、さらに奥に移動させることがあります。ラバーカップなどの道具は使わないようにしましょう。
ご自宅で作業をしてみて、解消しないキッチン排水口のつまりは、業者を呼んで対応しましょう。当社であれば、どのようなキッチンのつまりでも修理をしていますので、まずはお声がけください。
お急ぎのお客さまには、即日対応もしております。
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