トイレの水を流すレバーが空回りして水が流れないときは、トイレタンク内にある鎖チェーンが切れている可能性があります。
このページでは切れた鎖チェーンが切れたときの対象法と自分でパーツを購入して交換する方法をご紹介しています。
水が流れない時の対処法(トイレ便器の洗浄方法)
トイレタンクにある鎖チェーンが切れたときは、トイレの洗浄レバーを回しても空回りでトイレ便器に水を流すことができません。しかし、諦めないでください。応急処置的にトイレの水を流すことができます。
用意するもの
・水が入る大きなバケツ(6リットルから8リットルほどの水が入る量)
・雑巾、ビニールシート
トイレ便器の周囲を雑巾やビニールシートで養生してください。養生とは雑巾やビニールシートなどを敷いて水で汚れないようにすることです。
大きなバケツに水を6リットルから8リットルほど入れて、トイレ便器の水たまり部分めがけて流してください。
(正確に計っていただく必要はありません)
これでトイレの水が流れていき、トイレットペーパーや排泄物を流すことができます。
※注意※
バケツ内の水はだいたい3秒前後で流しきるイメージで作業をしてください。トイレ便器の手前の浅い部分に流すと、水があふれ出てくる危険性があります。万が一水があふれて床が濡れた場合は、すぐにふき取りましょう。
風呂の残り湯を利用することも可能です。
ただしこの洗浄方法はあくまで応急処置です。毎回バケツを使って水を流すのは重労働ですよね。鎖チェーンが切れた場合は、なるべく早めに修理することをおすすめいたします。
鎖チェーンの交換
上の画像はトイレタンク内のイラスト図です。
トイレタンク内には複数のパーツがあることがお分かりいただけるかと思います。
ご自分でDIYをして鎖チェーンを交換することは無理ではありませんが、トイレタンク内は限られたスペースです。手を入れて作業をするのが困難なこともあります。無理をなさらずに作業をしてくださいね。
TOTOトイレの鎖チェーンが切れた場合は、鎖チェーンのみを交換するだけでは修理することができません。
TOTOトイレの場合は、鎖チェーンだけでなく排水弁(はいすいべん)と呼ばれるパーツも併せて交換をする場合と、フロートゴムと呼ばれるパーツを交換する場合があります。
鎖チェーン以外にも交換するパーツがあるということをまずご理解ください。
では、自宅のトイレが排水弁も一緒に交換するタイプなのか、フロートゴムも一緒に交換するタイプなのかが気になるところかと思いますが、これはご自分で調べるしかありません。なお、TOTOのフロートゴムは二種類のサイズがあります。
自分で調べるといってもどうしたらいいかわからない方も多いでしょう。
まずトイレタンクの品番を調べてください。
トイレタンクの品番からネット検索をして分解図を見るか、TOTOに連絡をして聞くことをおすすめいたします。
参考:TOTO
TOTOに質問をする際も、トイレタンクの品番を伝える必要があります。どちらにしてもトイレタンクの品番を調べておきましょう。
【トイレタンクの品番の調べ方】
トイレタンク正面または側面にシールやラベルが貼ってあるかと思います。そこに品番が印字されているのが品番なのでご確認ください。側面にある場合は、手鏡やスマートフォンをかざすと確認しやすくなります。
基本的に底や裏側にはありません。トイレタンクの品番が確認できない場合は、ラベルや印字が消えてしまっている可能性があります。TOTOに相談する際はその旨伝えましょう。
フロートゴムの交換
フロートゴムの交換方法をご紹介します。
作業の際に手が汚れることがあるため、ナイロン手袋の着用をおすすめします。
トイレの止水栓をしめてください。止水栓とは水を止めるための水栓金具です。
上の画像のような水栓金具があればマイナスドライバーや硬貨を使って時計回りにまわして止水してください。
(止水をしないと水があふれることもあるため、必ず作業をしてください)
止水栓がまわせない場合は、水道元栓をしめてください。
【水道元栓のしめ方】
トイレにある止水栓を回せなかった場合は水道元栓で対応してください。
水道元栓はご自宅敷地内の地面にあります。地面にあるフタを開けると水道メーターの隣に水道元栓があるのでしめましょう。多くの場合は、「量水器」と書かれた四角く青いフタが目印となります。集合住宅の場合は地面ではなく玄関扉を出て左右どちらかにある金属製扉内にあります。ご確認ください。
トイレタンクのフタを開けます。上に持ち上げるだけでフタを開けることができます。一部、上に持ち上げてもフタが開かないタイプもあります。その場合は、ジャバラでつながっている可能性があるため、手でナットをまわしてナットを外しましょう。
トイレタンク内のフロートゴムを交換していきます。
フロートゴムには2つの穴があるので、まずそれを確認してください。この穴にフロート管から出ている2本の突起に差し込みます。差し込んだあとに、鎖をレバーに取り付けてください。
またフロートゴムが持ち上がるように鎖の取り付け位置を合わせる必要もあります。
作業後にトイレタンクのフタをしめて、止水栓(または水道元栓)をまわして水が出るようにしてください。
排水弁の交換
排水弁の交換について解説します。
まずトイレの止水からはじめてください(止水栓または水道元栓をしめる)。こちらの作業も手袋着用をおすすめします。
トイレタンクのフタを開けてください。
玉鎖の上から何番目にレバーがかかっているかを確認した上で、レバーから鎖チェーン2本を取り外します。
トイレタンクの底面にある排水弁のフック2か所を持ち上げて、排水弁を取り外してください。
新しく用意した排水弁のフック2か所を上から下にはめ込みます。
参考:TOTO
鎖チェーン2本を取り外す前と同じ位置に取り付けます。このとき鎖チェーン2本を左右逆に取り付けないようご注意ください。
品番などによって作業に若干の違いはありますが、大まかにはこの手順で交換ができます。
なお、TOTOの排水弁で多いのはHH08008Zです。
ここまでご自分で直す方法をご紹介しましたが、少し不安だな…という方もいらっしゃるでしょう。
当社でも修理対応をしておりますので、ご依頼をいただく際にまずはお気軽にご相談ください。
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