トイレの水を流すとゴボゴボ、ポコポコという音がすることがあります。
このような異音がした場合は修理をするべきか、放っておいても問題はないのか気になる方も多いでしょう。
結論から書くと、修理するべきゴボゴボ音と放っておいても問題がないゴボゴボ音の2タイプがあります。
このページでは、トイレの水を流したときに出るゴボゴボ音の原因と修理事例を紹介しています。
トイレから聞き慣れない音がする方はぜひ参考にしてみてください。
原因1:排水管がつまっているケース
トイレ排水管つまりが原因でトイレの水を流すとゴボゴボ、ポコポコという音がします。
【トイレ排水管とは】
トイレ便器から流れるトイレットペーパー、水、排泄物は、排水管を通って下水へと流れていきます。この排水管はトイレ室内から屋外の地面に続いているのです。
排水管という名前から想像つくように、こちらはパイプになっていて、内部がつまってしまうことがあります。
排水管がつまる原因はさまざまありますが、その原因をいくつかご紹介いたします。
・トイレットペーパーや排泄物などが排水管内部につまっている
・固形物やオムツ、タオルなどが排水管内部につまっている
・木の根が排水管内部につまっている
一度に大量にまとめてトイレットペーパーや排泄物を流すと、一見流れていったように見えてもトイレ排水管内部でつまることがあるのです。
固形物も大きさによっては排水管内部でつまる可能性があります。
またお庭に植物をうえている場合は、その根っこが排水管内部に侵入するおそれもあるのです。これが原因でトイレ排水管がつまり、トイレでゴボゴボという異音がします。
その他、浄化槽が満水の場合も、トイレの水を流すとゴポゴポという音が発生することがあります。(一般公共下水のお宅を除く)
【浄化槽とは】
浄化槽(じょうかそう)とは、汚水処理のための設備です。トイレから出た汚水は下水に流す地域とそうでない地域があります。そうでない地域では下水以外に汚水を流すため、浄化槽という設備がもうけられているのです。
(※浄化槽は一部の地域でしか使用されていません。)
浄化槽は「汲み取り(くみとり)」が必要です。
浄化槽には汚れがたまりやすく放置しておくと悪臭を放つことや、排水不良が起きるのです。この排水不良が原因でトイレの水を流すとゴポゴポという音がします。そのため定期的に汲み取りという清掃をするのです。
参照:環境省
原因2:ゴボゴボ音が1年以上前から発生しているケース
ゴポゴポという音が1年以上も前から発生している場合は、配管の設置形状が原因の可能性があります。
トイレの排水管の傾斜が悪く、スムーズに水が流れない状態になると、トイレの水を流すことでゴポゴポという音がするのです。もともとトイレを設置したときから、排水管の設置形状が悪い可能性もあるでしょう。
ゴボゴボ音が続いても特に不具合がない場合は、一旦様子を見てください。何が不具合が生じた場合に業者を呼ぶことをおすすめいたします。
必要に応じて封水切れを起こしにくいトイレに交換することをおすすめいたします。
【封水とは】
トイレ便器には少しだけ水が張られているのをご存じかと思います。このたまった水のことを封水(ふうすい)と呼びます。こちらは排水管や下水からのニオイが上がってくることを防ぐためのもの。つまり「ニオイを封じるための水」ということです。
当社ではトイレ交換もしておりますので、封水切れを起こしにくいトイレへの交換をご希望の方はお気軽にご相談ください。
原因3:トイレに異物を流したケース
トイレ便器に異物を流してしまいそれが内部につまることで、トイレの水を流したときにゴボゴボ音が出ることがあります。
異物とは、トイレに流すことができない固形物のことです。
例えば、スマホ、トイレ室内のインテリア小物、尿取りパッド、紙オムツ(おとな用、子ども用)などです。
つまると水がスムーズに流れなくなり、ゴボゴボという音が生じます。
トイレに流した異物はいずれ水に溶けるわけではありません。(溶けてくれたらよいのですけども…)
つまり、いつのまにか自然にゴボゴボ音が解消するということはほぼあり得ないのです…。
そのため、異物をトイレ便器に流した可能性がある方は早めに業者に修理依頼することをおすすめいたします。
原因4:糖尿病の治療薬を服用しているご家族がいるケース
糖尿病治療薬を服用している方がいらっしゃるお宅のトイレ排水管には、黒色のモコモコとした付着物がつきやすくなります。
黒いモコモコが付着すると、その分だけ水が通るスペースが狭くなって水の流れが悪くなるのです。そしてゴボゴボという音が出ることがあります。
この黒いモコモコは放置しているとどんどんたまっていきます。やがて完全につまることもあるでしょう。
糖尿病の治療薬を服用している方がいらっしゃるお宅でも、定期的なトイレ排水管メンテナンスをすることをおすすめいたします。
当社は糖尿病治療薬によって黒いモコモコが付着したトイレ排水管の修理を得意としており、修理実績も豊富にございます。安心してお任せください。
原因5:過食症を患っているご家族がいるケースの修理事例
過食症を患ってトイレで過食嘔吐をされているご家族がいる場合、トイレ便器やトイレ排水管などに吐しゃ物に含まれる油分が付着してつまりかけている状態になります。そして水を流すとゴボゴボという音が出ることもあるのです。
過食症とは、過食(一食あたりの量が異常に多いこと)や食べ物への依存がある摂食障害の一種で、過食のあとに自ら嘔吐することを過食嘔吐と呼びます。
吐しゃ物のなかには胃酸だけでなく食べ物も含まれていて、その食べ物に含まれる油分がトイレ内部でラード(油のかたまり)として付着することがあります。
一度や二度の嘔吐であれば問題はありませんが、過食症を患っていて頻繁に過食嘔吐をすると徐々に付着物がたまっていくため注意が必要です。
ここで、当社が過去に行った過食嘔吐をされる方がいらっしゃるお宅のトイレ修理事例をご紹介します。
「トイレの水を流したら変な音がするので修理に来てほしい」というご依頼があり、「周囲に知られずに修理をしたい」とのご希望でした。
現場でお客さまからお話を聞いてみると、変な音とは、トイレの水を流したときにゴポゴポという音だそうです。数日前から音が聞こえ始め、悩んだ挙句に修理業者を呼ぶことにしたそうです。
お客さまの許可を得て点検をしました。
調べたところ、トイレにつまりがある状態でそれが原因でゴポゴポという音が出ているのでした。
お客さまにこのことをお伝えしたところ、持病のため毎日のようにトイレで嘔吐をしていてそれが原因ではないか…とおっしゃっていました。
今回は高圧洗浄の必要があったので、お客さまに高圧洗浄をする必要があること・修理費用のお見積りをご案内したところお申込みをしていただいたのですぐに作業を開始します。
今回はお客さまから周囲に知られずに作業をしてほしいとのご希望でしたので、電動の高圧洗浄機を室内(マンション)に持ち込んで作業することにしました。
トイレ便器を床面から取り外して、排水管に高圧洗浄機のホースを挿し入れています。しばらく作業をしたのち、トイレの水を流したところゴボゴボ音はしなくなりました。
ゴポゴポなど普段聞かない音がする場合は、つまりの可能性が高いのでまずは一度ご相談ください。
当社は可能な限りお客さまのご希望に沿って修理をしております。周囲に知られたくないご希望がある場合は、最大限こちらも努力いたします。お気軽にお問合せください。
対応地域
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