トイレはレバーをひねると水が流れる仕組みになっています。
タンク内から水を便器に流したり、タンク内の水が足りなくなるとタンクに水を補給したりしながら正常に動いています。
正常に動かなくなると、手洗いの水が流れなくなったり、流れ続けて止まらなくなったりすることもあります。水が止まらなくなると対処法もわからず水道代がかかるのではないかなどと不安になると思います。トイレタンクの中にはさまざまな部品があり、複雑そうというイメージがあるかもしれませんが、実はわりと単純な構造になっています。
今回は、INAX製と、TOTO製のトイレタンク内の部品やパーツの劣化により手洗い水が止まらなくなってしまったケースの原因と対処方法をご紹介します。
トイレの水が流れなくなったり止まらなくなったりする原因とは？
突然、トイレの水が流れなくなったり、止まらなくなったらどうしますか？
その原因がわからなければ、どうしても慌ててしまうものですが、ある程度原因や対処法を理解しておけば慌てずに適切な対処をすることができます。
ここでは、トイレの水が流れなくなったり、止まらなくなったりする原因別に見ていきたいと思います。
水のトラブル1:オーバーフロー管の劣化（INAX製）
トイレで水が流れる仕組みを考えると、トイレタンクのパーツが重要なことは想像がつくと思います。
トイレタンク内にあるオーバーフロー管がひび割れたり折れた場合は、トイレ便器内に水が流れ続け、タンク上の手を洗う水も流れ続けます。特にINAX製トイレは、水を流すためにレバーを引くとオーバーフロー管の根元に負荷がかかるため破損しやすいのです。
◎対処法
INAX製トイレのトイレタンク内にあるオーバーフロー管がひび割れたり折れた場合は、オーバーフロー管の交換が必要です。製品自体の入手が困難ケースもありますので、お早めにご相談をした方がいいでしょう。
水のトラブル2：防露の劣化（TOTO製）
トイレの水が流れない、止まらないときは、タンク内の防露と呼ばれる発泡スチロール（ウレタン素材もあります）が変形してタンク内のパーツに接触していることが少なくありません。
23年以上ご使用のTOTO製トイレのをお使いの方は、防露が劣化している可能性があります。通常は陶器製のタンクに発泡スチロールの防露が貼りつけてあるのですが（ない場合もあります）経年劣化で剥がれてきたり、変形したりと劣化が進んでいきます。この防露がタンク内の他のパーツに触ったり、妨げたりすることで、トイレの水が止まらなくなったり、出なくなったりします。
◎対処法
TOTO製の23年以上お使いのトイレでは、ほとんどの場合にはタンクが廃盤になっていて在庫がないことが予想されます。タンクのみではなく便器を含めての交換が望ましいでしょう。どのような便器に交換すればいいのか、タイミングをみて交換をしたいという場合には応急処置をすることもできます。
応急処置の方法としては、剥がれたり膨張したりしている防露を切り取ることが可能です。トイレタンクのフタを開けて作業をしますが、一度もタンクを開けたことがない方は、ホースや管などが繋がっていることがあるので、無理に開けようとしてパーツが切れてしまったり、折れてしまったりすることがあるので、接合部分を確認しながら少しづつフタを開けるようにしましょう。
パーツによっては管を差し込んだり、定位置におく必要があるものもありますので、パーツを元に戻せなくなってしまうこともありますので慎重に行ってください。
※防露はタンクの結露を防ぐためのもので、これがしっかりと機能していないとタンクに水滴が出始めます。放っておくとカビの原因にもなります。健康はトイレからとも言われていますが、毎日使うトイレですのでよく考えて対処していきましょう。
トイレタンクのトラブルまとめ
今回は、INAX製と、TOTO製のトイレタンク内の部品やパーツの劣化により手洗い水が止まらなくなってしまったという原因と対処方法についてご紹介しました。
長年使用すると、パーツが劣化していきます。トラブルが原因とはいえ、節水型トイレに変えたら水道料の節約になったという方や、健康に気を遣いたいという方も増えてきています。優先順位を考えて対処していただければ幸いです。
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